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土木設計おしえて君TOP総合評価方式>総合評価の本心と野心

1−5 総合評価の本心と野心

 ちょっと、裏の話になるので、生々しいかも知れない点をまず、申し上げておきます。

 そもそも総合評価方式を導入しなければならなかった背景としては、性能規定化が裏にあります。
 また、性能規定化を推進するためには、設計及びプランも工事業者がコンサルティングを行う必要があります。

 そうなると、A社は標準プランと構造が変わってくる技術資料も登場するようになります。しかしながらB社にいたっては、標準プランのままです。そのものの性能は格段にA社のプランが優れていたとします。
 ここで、価格だけの入札であれば、当然価格面で勝負してくるB社になってしまいます。
本当はA社のものを採用したくともです。

 そうならないようにの為の総合評価と思っている方が大多数なのですが、そもそも総合評価方式はそんなもののために、考え出されたものではないんです。

■総合評価の歴史は実は古い
 総合評価方式が誕生したのは実は、10年以上前です。以前大蔵省と呼ばれていた時代に誕生しました。
 それまでは、入札価格の最低者としか契約してはならないと会計法で定められており、最低価格者以外のものと契約するばあいには、大臣協議が必要でした。
(しかも協議なんかしたら、優に半年はすぎてしまう。このため最低価格者以外との契約は100%不可能といわれたいた。)

 が、既に時代は性能設計に突入していたので、この方法では不都合があったんですよね。。わが国でも性能規定が先行していたのは建築です。建築は、古くから性能設計及び性能発注を行っていたのです。
 なので、性能保証が土木にはいまだ整備されていないが、建築では整備されています。
(というよりは、建築は顧客が民間で民主導、土木は顧客は役所なので、管理するという方向だったんですけどね)

 建築の様に性能を表現しなければならないものは、仕様でといても性能を表現したことになりません。スペックを示しても実際とは違ってしまうからです。
 このような性格のもと、仕様発注ではなく性能発注を行う必要があるのですが、性能で評価するようになると、業者の設計面での裁量が大きくなることから、価格の幅が出るようになってきますし、流れ的には、安かろう悪かろうの流れになってきます。
(所詮安物は、ランニングコストが莫大にかかる)

 なので、初期コストのみの費用で比較してしまうと大きなシッペをこうむるため、価格だけではなく性能を重視するためには、総合評価方式しか選択肢が無かったといえます。
 
 総合評価方式の特例によって契約手続きを行えば、大臣協議を行わなくとも、最安値以外の入札者と契約することが可能ですから。

 という背景もあり、総合評価方式は結構古くから行われています。

つまり、総合評価方式は、性能規定化を推進するための契約方法としては、現在の予決令に抵触しない範疇においては、消去法でこれしかないという選択肢になってきます。

■総合評価方式の本心
 ここで、総合評価方式の本心は性能規定化の推進なのですが、その先には責任施工という問題があります。
 ここに総合評価方式を導入すべく真の本心が存在します。

 つまり、現在は仕様によって定めれれているものはその設計図のとおり作れば、お咎めなしでしたが、今後総合評価方式によって契約されたものは、その性能を担保され、その性能を発揮されない場合において必ず、責任が請負者に発生することになります。
完全に、その字の如く、請負(うけまけ)になるので、当然発注者(官側)の責任は低下することになります。

これが、総合評価方式を推進している本当の本心ということになります。
ただし、農林水産省が推進している総合評価方式は単なる農水官僚の国土交通省へのライバル心にしか過ぎないんですけどね。発注件数だけ追っかけているし。


■総合評価方式に活路に見出す
 性能発注になってしまうのならば、逆に請負者にチャンスが回ってきます。
技術力を誇示できるのならば、誇示してしまえば、独占的にシェアを占めることが出来るからです。技術力の無い組織は淘汰され、下請けにしか活路を見出せなくなりますし、技術淘汰になるのは目に見えています。
 しかも、大多数の土木技術者は現在までの仕様に保護されており、応用力が著しく存在していないので、発想の豊かさは低いでしょう。

 つまり、大手でなくても技術力&アイディアさえあれば、シェアを大きく伸ばせるチャンスがあるといえます。
 まぁ現実はそんなに甘くないですけどね。

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総合評価方式についてのメニュー
今公共事業の工事入札方式は、総合評価方式にシフトしてきています。
ここでは総合評価方式とはなにかをクローズアップしていきます。

1−1 総合評価方式とはなにか
1−2 総合評価による淘汰がついに始まった
1−3 総合評価を乗り切る秘訣
1−4 役所は総合評価の何に期待しているのか
1−5 総合評価の本心と野心
 >>総合評価方式についての他の記事
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